風が、
気持ちいい風が吹いている。
あぁそうだった。この感じだ。
ここはこんな風に海が見えて、鳥の鳴き声が聞こえて。
加えて、バッグを開くと当時の記憶が戻ってくる。
あぁあぁぐちゃぐちゃだこれ。当時なら分かったんだけど今はどうしたいか見当がつかない。
って、こんなことがしたかったんじゃない。
今日は別れを告げるためにここに来たんじゃないか。
少し気が重いが、あいつらなら分かってくれるだろう。
長いと分かっている道をわざわざ自転車で走り出す。
思い出の地に着く頃には息も切れ切れになって。
この道はこんなに長かったかな・・。あの頃はそんな意識せずにサーっと行けたはずなんだけど・・。それだけ僕も歳をとったということか。
そこで呼び出した面々と出会う。
久しぶり!お前こんなだったっけ!!全然変わってないなぁ!
懐かしさから思ったままの言葉がそのまま発されていく。
一通り言い終えると改めて皆と向き合う。
「久しぶりに会ってさ、今まで何やってたんだとか、これからどうするんだとか色々言いたいかもしれないし、これから言うことにも何言ってんだって思うかもしれないけどさ
俺、旅に出るよ!
だからさ、お別れをしたくて。今までもたまに帰ってきてたけど、それも当分は無いかなぁって。」
内心はバックバクである。久しぶりに会って、前の別れも何も言わないで離れていったのに。ただ、自分の中でケジメをつけたようにして、気持ちよくなりたかっただけかもしれない。
ポンっと肩に触れるぬくもり、笑顔でうなずく皆。
君たちは何も文句も言わずに僕を送り出してくれた。
そっか・・そうだよな・・。僕もこうなるって分かっていたから言い出せたのかもしれない。そうだよ、向こうに言っても会えるかもしれないし。そんな想いも込めて僕は続けて彼らに言う。
「行ってくるよ!ガラル地方へ!!」
そう告げても正直よく分かっていなさそうだったけど、その場に出していた手持ちのポケモンをモンスターボールへ入れてレポートを書く。
少し寂しいけどしばらくはお別れで。落ち着いたらまた帰ってくるよ。
そう思いつつDSの電源を落とす。
そしてこれから始まる大冒険。
イッシュ地方で止まっていた男がいきなり行っていいんだろうか?タイプも1個増えてるし、機能もめちゃくちゃ増えてるんだぞ?大丈夫か?
いや、大丈夫。きっと受け入れてくれる。飛び込んでいけ!
きたぞ!
ポケモンどまんなか!
ということでこれからポケモン シールド記事を書いていこうと思います!あ、記事の中身はこの感じじゃなくていつもの記事の感じの緩さなので。ご気軽にお読みくださいませ。
刀なのに盾かよ!!という理由はおいおい。
では!!また!!